10/6(月)
・数年前にMercyful Fateのことをジャンル分け不能と言った記憶があるが、「これはNWOBHMじゃないか?」と今更ながら思う。
Mercyful Fateはデンマーク出身なのでもちろん“British”なバンドではないのだが、ハードロック・リバイバル的な長尺指向、オカルティズムは明らかにIron MaidenやDiamond Headの系譜で、なぜ今まで気付かなかったんだろうか。「NWOBHMはイギリスのムーブメント」という先入観が邪魔したのかも知れない。よく考えたらアメリカにもNWOBHMバンドがいるではないか、Armored SaintやMetallica(初期と最近)が。
10/7(火)~10/8(水)
・ドンキーコングバナンザ、ひとまずストーリークリア。最後の方は目の疲れも忘れて一気に突き進んでいた。全体的に豪快なゲームデザインに見えるが地形の当たり判定・物理挙動は結構練り込まれていて、クリア後のチャレンジで初めて観測した挙動も結構ある。DLCもあるのでまだしばらく楽しめそうだ。
10/9(木)
・引き続きNWOBHMの話。メタルの始祖は誰か?という議論になったとき、Black SabbathとJudas Priestの名前が出ないことはまずありえないだろうが、Dio期のRainbowは案外忘れがちかもしれない。76年にPriestが”Sad Wings of Destiny”でSabbath系からの脱皮を図らんとしていた頃、Rainbowは”Rising”、つまり”A Light in the Black”を世に出していた。Deep Purple時代を凌ぐ圧倒的なスピードチューンが、Priestの”Exciter”より二年も早くリリースされていた事実は、メタル史の体系化において避けて通れないだろう。
10/10(金)
・Testamentの新譜“Para Bellum”が出た。前作でオールドスクールはやり尽くしたのか、今作はかなり冒険している。まだ20代の新ドラマーChris Dovasがアルバム冒頭から大暴れ、ブラッケンドデス(コア)を意識したかの如きモダンスラッシュメタルが繰り出されるが、後半は90年代グルーヴメタル、それもMegadethを思わせる歌の要素が入ってくる(“Room 117”は曲名も含めて“Hanger 18”のオマージュでは)。スラッシュメタルというジャンルはある程度ワンパターンが許容も期待もされるが、少なくともTestamentは重鎮に落ち着くつもりは全く無さそうだ。
10/11(土)
・配信 ”Disco Elysium Part16”。今回はトリガーアラートがあるのでリンクは貼らない。核心のネタバレが多い回なので詳細は語らないが、どこまで進んでもマッチョな権力者がのさばる事実が突きつけられ続け、そして恐らく主人公もそちら側の人間であることを痛感する。「記憶を失った主人公」というギミックはメタ的な意味でプレイヤーと主人公の同期を図る機能もあるが、記憶を失うまでの時点の過ちにプレイヤーが干渉できない構造にすることで、加害に対する無自覚さを追体験させるようにもなっている。
10/12(日)
・久々に家族とマリオパーティジャンボリーをやったらボコボコにされて負けた。修行が足りないか……