週報 9/29~10/5

9/29(月)
・メタルのクリーンボーカルは癖が強い方が好きだ。例えばDragonforceならおそらく上手いのはマークだが俺はZP派、StratovariusやSonata Arcticaはそんなに聴かないがHelloweenやファビオ期の“Rhapsody”はかなり好き、といった具合である。

故に俺はどうしてもメタルコアやSoilwork以降のメロデスが聴けない。叫びっぱなしならWelcomeだがどうも澄んだクリーンボーカルが多くて物足りなさを感じる。というわけでクリーンボーカルの癖が強いメタルコアがあったら教えて欲しい。
・そんな流れなので今日はメロスピを聴く……はずだったがまたしてもBUCK-TICKの再生ボタンに指が伸び……今日は“Six/Nine”。未だに全貌が掴めぬ大作だがやっとラストまで受け止める体力?がついてきて、“見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ”の凄まじいクールさに突然気付いたりした。

・今後、レースゲーでチーム名を付ける機会があったら「ガデムモーターズ」にしたい。

9/30(火)
・通勤時間が短いと困ることと言えば?そう、Sleepの“Dopesmoker”を最後まで聴けないことである。何せ60分超えで「一曲」なので途中で切るわけにもいかない。
・このサイトを作った数ある理由の一つは「シンカリオンCWの感想文を書く」なのだが、放送終了後の商品展開が思いの外長く、なおかつ明らかに本編の結末を踏まえた情報込みでリリースされるのでどこまで感想文に織り込むか悩ましい。単なるオタク向けの設定補完ではなく、ドラマ的な連続性・必然性を感じさせる部分があるのでなおさらである。メディアミックスによる補足のない玩具シリーズを追う上では箱裏の一文字一文字までもが重要で、この辺りを読み解いているとミクロマンレッドパワーズ(と言って分かる人間もきっと少ないだろう)を追っていた子供時代を思い出す。

10/1(水)
・天下一品が異様に混んでいたが今日は天一(ten 1)の日らしい。大学生時代は完全なる二郎通いだったが大人には天一ぐらいが丁度良い(のか?)。よく「ラーメンと二郎は別の食べ物」と言われるが、個人的にはそこに天一も加わり、ラーメンと二郎と天一はそれぞれ似て非なる存在だと思っている。具体的にはパンクとメタルとグランジぐらいの違いがある。天一はグランジ。

10/2(木)
・XboxGamepassがえらく値上がりしたが、ゲームの提供元へのライセンスフィーもちゃんと増やしてるのか不安だ。フルプライスや自社作品ならともかくインディースタジオの低価格作品をデイワンで出すやり方もどうかと思うし、昨今のレイオフ・開発中止の状況も相まってゲーム業界に全く希望が持てない。

10/3(金)
・Megadethのラストアルバムから一曲目”Tipping Point”が公開されたがド直球のインテレクチュアルスラッシュで最高。全く衰えを感じさせないが全力を出せる状態で引退するのもまた決断ではあろう。一方でMegadethは意外と歌モノも多いのでラストアルバムではそういう曲にも期待したい。90年代に名だたるスラッシュメタルバンドがグルーヴメタルに挑んだのは周知の事実だが、Megadethはグルーヴより歌に寄ってたのでは?と思っている。
※MVは結構グロテスクな暴力描写を含みます

・新世代メタル、といいつつベテランの域に達しているLamb of Godの新曲”Sepsis”もリリースされたが、直近の“Children of The Grave”カバーの余波を感じるスローテンポチューン……と見せかけてスラッシーに爆走もする緩急自在の逸品。10代の頃のまのおうは完全にオールドスクールメタル至上主義者で、Lambを含めてリアルタイムで流行ってたメタルを全然聴いてなかったが(例外はA7XとCOBぐらいか)、最近はすっかりグランジ~オルタナ~ニュースクールハードコアを聴ける耳になったので、「10代でハマらなかったLamb of Godに30代でハマる」という、何というか逆転現象を起こしているのであった。

10/4(土)
配信 “Disco Elysium Part15”

・「この世でほんとうに危険なのは、恐れしか抱いていない人たち」排外主義が公然と叫ばれる現代においてこの指摘は重い。恐怖を相手にすることは悪意や無知を指摘することよりも難しいかもしれないが、避けて通るわけにはいかない。
・主人公が記憶を失うまでのやらかしが多少はギャグで済むようになってきて、「テキーラ・サンセット」のくだりは久々にノイキャンされるレベルで爆笑しながら進めていたが……やはり本作はそんな甘い話では無い。最序盤の失敗がここで俺を収穫しにきた。

10/5(日)
・Cathedralの未発表音源が金曜にリリースされていたので慌てて聴いた。2013年のファイナルアルバム収録時の録音とのことで、一曲のみだが尺はほぼ30分。再生開始と同時に魔界の音が流れ始めたのでそのままズブズブドゥーム祭りになるかと思ったが、パイプオルガン、疾走、ギターソロ、アコースティックパートが次々と繰り出され、さながら組曲といったところ。Sabbathは当然としてMercyful Fateあたりのオカルティズムの影響も感じさせる、暗黒メタルの集大成である。